蜜柑の過ちは日月の食の如し

サラリーマンイラストレーターが思ったことを思ったように綴ります。ほぼ日記です。

いつか聞いたラーメンの食い方の話

どうも、昨日ぶりくらいですみかんです。

今回はいつか人に聞いたラーメンを食うときの暗黙のルール?みたいなアレ。

 

どんなものかざっくりさせると、ラーメンを食うときにレンゲを使ってミニラーメンを作る事に対してあまりにも過敏になりすぎている人間が多すぎて信じられないという話。

 

先に言うと僕はレンゲをうまく用いてラーメンを食う事に対して肯定的だし否定する気が一ミリもない。


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ここまで見て気分が悪くなった方はもしかするとここから先は見ないほうがいいかもしれない。

自分には理解できないけれど肯定派の意見を聞くことで見識を広げたい、深めたいという方はもう少しお付き合い頂こう。

 

これはミニラーメンをつくるというかレンゲを比較的頻繁に用いてラーメンを食う人間目線の個人的な意見なのだが、アレをする人間が比較的女性に多いのは"ラーメンの汁が服に跳ねるのが心配"であったり"髪に汁が浸りそうで危ない"からレンゲを使うという人間がレンゲ仕様派になりやすいからでは無かろうかと思う。

 

僕は男だけれど比較的髪の長いほうなのでショートの女性くらいの感覚でしか話かできず申し訳ないのだが、ぶっちゃけある程度髪の長さのある人間がヘアゴムや耳掛けを用いずにラーメンを豪快に啜って食うのは不可能に近い。

じゃあ髪を縛れよ、耳にかけろよと今すぐにでも突っ込みたいそこのお前。

今一度世の女性が如何に服装や髪型に気を遣って生活しているかを改めて考えてみてほしい。

仕事でどうしてもきれいな格好をしなければならなかったり、髪型を崩してはいけなかったり、お前が理解に苦しむその行動には何かしら理由があるのかもしれないと、一度考えを巡らせろ。

いかにも男性に向けて発信しているメッセージであるかのような口ぶりであるが、そこに気がついたお前は察しがいい。良いセンスだ。

 

そう、所謂レンゲラーメン否定派の大多数が男性なのだ。

やれラーメンは啜って食えだの、豪快に食ってほしいだの、食べるのが遅いだの、ぶりっ子だの言って自分の理解が及ばぬものを片っ端から否定して何故あの食べ方に辿り着いたのかと言う事に目を向けず、自分の理想ばかりを押し付ける。

 

確かに蕎麦なんかの日本食として歴史の長い食べ物に対しても"蕎麦は啜って食え"やら"途中で麺を噛み切るな"のようなアレがあったりするけれど、今お前が食っているのはラーメンだ。

仕事で大事な取引先とテーブルを挟んだやり取りをする時に出てくる料理ではないし、テーブルマナー1つで恥をかくような格式のある料理でもない。

思い思いのトッピングを織り交ぜ、強者は気の済むまでニンニクを散らし、更には最後の一滴まで飲み干して食ったりするような自由な、そう、ラーメンは自由だ。

 

そんな小さなことに囚われながら食っていたらそれこそ無粋というものではなかろうか。

今お前の目の前にあるそれは仕事終わりの一杯かもしれないし、はたまた遠いところからはるばるその一杯を求めてやって来たような、そんなラーメンかもしれない。

 

そんなラーメンを他人の食い方ひとつひとつに腹を立てながら味わってしまったら勿体ない。

最後のその時までお前は眼前にあるラーメンに一途であれ。

例えトッピングマシマシの強いラーメンであっても、オシャレな街にある女子人気抜群ラーメンであっても、ラーメンの食い方なんて人に迷惑さえかけなければどうだって良いのでは無かろうか。

 

お前の嫌うレンゲラーメンを作って食う女は、ニンニクマシマシのラーメンを食った翌日も悪臭を振りまきながら当然のように近寄って来るお前の事が許せなくてたまらないかもしれない。

それでもお前がラーメンにニンニクを求めるなら好きなだけ入れろ。熱々を思い切り啜れ。最後の一滴まで飲み干せ。存分に腹を下だせ。そしてなるべくブレスケアとマスクを準備して帰れ。

 

ああして食べると美しくない、美味しくないなんて、そんな事はラーメン代を払うお前が全て決めろ。

例え何処の誰かもわからぬ他人がお前の事を軽蔑しようとも、店主に注文を通し眼の前にラーメンを手に入れたその瞬間からお前は誰よりも自由にその一杯に向き合うことを許される。

割り箸も好きに割れ。橋のささくれが気になるならある程度擦れ。

存分に堪能したあとに、ちゃんと店主にご馳走様を告げろ。

 

とまあそんな感じだと僕は思っている。

レンゲですくわねえと熱くて食えねえんだよとか、汁ハネが気になる服できちゃったんだよ、でもラーメンが食いたい。

そんな人間がたどり着いたレンゲに対しても、もう少し寛容になってみてはどうだろうか。

お前がラーメンを啜ることに、飲み干すことに意識を注ぐようにレンゲ派閥にもまたそれなりの考えがあるのだ。

 

逆にレンゲ派のお前、一度騙されたと思ってヘアゴムをつけて、汚してもいい服を持って豪快に啜ってみるのも良いかもしれない。

 

世界のラーメン好きよ、永遠に。